ETIとの交信は、50光年まで探査衛星が接近した所から始まった。
1回目の交信により地球時間では50年の歳月が流れた。
通信担当クルーは冬眠と覚醒により数回の交信を行う計画であるが1回目交信で
友好的挨拶が成立し、2度目の交信によりETIの自己紹介を受信していた。
ETIは当時の人類よりも遥かに進んだ科学文明を構築しており、人類の探査衛星
の近くに自分たちの通信衛星をランデブーさせてきていた。
人類の通信クルーはETIがランデブーさせた旧式の探査衛星を見て失笑した。
しかしそれは、彼らの気遣いで有った事が自己紹介を見て認識させられた。
ETIは自分らの事を全能者という言葉をヘブライ語で訳しshadday,シャッダイ
と呼んだ。
50万年の文明をもつ彼らは、すでに自分らの遺伝子自由に操り自由に形態を
変えたり人類が支配出来ないでいた心の活動まで自在にコントロールしていた。
彼らはコンピュータは使用しない、替わりに膨大な情報を記憶する重水素原子
メモリーとピコ秒で数億の演算できるCPUを体内に埋め込んでいた。
さらに3重水素原子の核融合を特殊酵素で緩やかに反応させ代謝エネルギー
として利用していた。
つまり彼らは食事なしで数千年以上も生きられ形態も心も自在にコントロール
できる まさにシャッダイに相応しいレベルまで進化していた。
当然に数万年前から宇宙を自由に飛び回り宇宙文明地図を創り上げていて、
人類が原始猿から進化していく様を時より訪れては観察していた。
彼らと比べると人類は、人とねずみほどの開きが有ることを思い知らされた。
それでも
通信担当クルーは冬眠と覚醒を繰り返し交信しながら、例の素数の並びと宇宙
の創生には関係があるのか質問してみた。
自分らをshadday,シャッダイと呼ぶETIは、その疑問自体が答えだと意味不明
な回答を寄こした。
またあと一歩でその意味が完全に解釈できるので、どうか貴方たち人類の力だけ
で解明した喜びを堪能して欲しいとも伝えた。
更に我々シャッダイと人類は同じ母(巨大超新星)をもつ兄弟なのだと伝えた。
最後の通信で数億テラバイトの情報を記憶する重水素原子メモリーと1ピコ秒
で数億回の演算ができるCPUの構造を開示してくれた。
この計算機を駆使すれば、模擬宇宙の開闢から終焉まで数時間で演算できる。
そして素数の並びと宇宙の創生が関係あるのかどうかの疑問は、数秒の演算で
求まるだろうと思われた。
通信担当クルーが思わず後ろ振り向くとそこには懐かしい もなみの姿があった。
いや 通信担当クルーは人類の救世主 もなみの気配を感じたのである。
若くして全能理論を完成させ人類の危機を回避させた もなみの偉業は
人類の救世主として、低学年の教科書にも写真入りで紹介されていた。
そして子供たちは もなみに憧れその人気は他者を圧倒していた。
実際には ももこの心が時空を超えてそこにいたからであったが もなみは
ももこの分身同様であるためクルーは もなみの気配を感じたのだ。
クルーは自分達に任された判断で任務を終えたとして帰還する事決めた。
太陽系から500光年先にある地球型惑星に行き、高度知的生命体と情報
を交換する計画が立案され旅立った日から地球時間500年経過していた。
しかし恒星間飛行用の光子ロケットエンジンを搭載し光速の98%の速度で
飛行する探査衛星内の時間の流れは、緩やかとなり僅か5年しか経過して
いない。
探査衛星が5年後に地球に帰還したとしても更に500年経過している。
つまりクルーにとっては往復10年でも地球時間では1000年になる。
西暦3376年
この計画に参加したクルーの関係者と家族の全員が、再生医療と遺伝子
操作の恩恵により1000年後も変わらぬ姿で迎えてくれた。
とは言えこの措置は高額であるため、人類の10%しかこの恩恵にを受け
られていなかった。
もし同窓会を開催したなら10人中9人は先立った事実を知るだろう。
そのころの地球人類は30億人、周辺の衛星や惑星のコロニーに住む住人
が1億人を突破していた。
政治、経済の中核は人類連合体として米国西海岸に本拠地を定めていた。
クルーが帰還する15年前に計画の関係者と技術開発チームはシャッダイ
と称するETIからの贈り物(情報)を受けとり
数億テラバイトの情報を記憶する重水素原子メモリー素子と、1ピコ秒で
数億回の演算ができるCPUの試作品を完成させていた。
(1ピコ秒=0.000000000001秒)
そのCPUを多用した計算機を使って
模擬宇宙の開闢から現在までを演算することで、素数の並びと宇宙の創生
にどんな関係にあるのかの疑問を解いてみた。
その結果 原子核内の素粒子の波動と素数の並びを示す関数が完全に符合
する事実が確認されたが、なんとそれは遺伝子のDNA配列の関数と一致
するという新たな謎に直面したのだった。
1回目の交信により地球時間では50年の歳月が流れた。
通信担当クルーは冬眠と覚醒により数回の交信を行う計画であるが1回目交信で
友好的挨拶が成立し、2度目の交信によりETIの自己紹介を受信していた。
ETIは当時の人類よりも遥かに進んだ科学文明を構築しており、人類の探査衛星
の近くに自分たちの通信衛星をランデブーさせてきていた。
人類の通信クルーはETIがランデブーさせた旧式の探査衛星を見て失笑した。
しかしそれは、彼らの気遣いで有った事が自己紹介を見て認識させられた。
ETIは自分らの事を全能者という言葉をヘブライ語で訳しshadday,シャッダイ
と呼んだ。
50万年の文明をもつ彼らは、すでに自分らの遺伝子自由に操り自由に形態を
変えたり人類が支配出来ないでいた心の活動まで自在にコントロールしていた。
彼らはコンピュータは使用しない、替わりに膨大な情報を記憶する重水素原子
メモリーとピコ秒で数億の演算できるCPUを体内に埋め込んでいた。
さらに3重水素原子の核融合を特殊酵素で緩やかに反応させ代謝エネルギー
として利用していた。
つまり彼らは食事なしで数千年以上も生きられ形態も心も自在にコントロール
できる まさにシャッダイに相応しいレベルまで進化していた。
当然に数万年前から宇宙を自由に飛び回り宇宙文明地図を創り上げていて、
人類が原始猿から進化していく様を時より訪れては観察していた。
彼らと比べると人類は、人とねずみほどの開きが有ることを思い知らされた。
それでも
通信担当クルーは冬眠と覚醒を繰り返し交信しながら、例の素数の並びと宇宙
の創生には関係があるのか質問してみた。
自分らをshadday,シャッダイと呼ぶETIは、その疑問自体が答えだと意味不明
な回答を寄こした。
またあと一歩でその意味が完全に解釈できるので、どうか貴方たち人類の力だけ
で解明した喜びを堪能して欲しいとも伝えた。
更に我々シャッダイと人類は同じ母(巨大超新星)をもつ兄弟なのだと伝えた。
最後の通信で数億テラバイトの情報を記憶する重水素原子メモリーと1ピコ秒
で数億回の演算ができるCPUの構造を開示してくれた。
この計算機を駆使すれば、模擬宇宙の開闢から終焉まで数時間で演算できる。
そして素数の並びと宇宙の創生が関係あるのかどうかの疑問は、数秒の演算で
求まるだろうと思われた。
通信担当クルーが思わず後ろ振り向くとそこには懐かしい もなみの姿があった。
いや 通信担当クルーは人類の救世主 もなみの気配を感じたのである。
若くして全能理論を完成させ人類の危機を回避させた もなみの偉業は
人類の救世主として、低学年の教科書にも写真入りで紹介されていた。
そして子供たちは もなみに憧れその人気は他者を圧倒していた。
実際には ももこの心が時空を超えてそこにいたからであったが もなみは
ももこの分身同様であるためクルーは もなみの気配を感じたのだ。
クルーは自分達に任された判断で任務を終えたとして帰還する事決めた。
太陽系から500光年先にある地球型惑星に行き、高度知的生命体と情報
を交換する計画が立案され旅立った日から地球時間500年経過していた。
しかし恒星間飛行用の光子ロケットエンジンを搭載し光速の98%の速度で
飛行する探査衛星内の時間の流れは、緩やかとなり僅か5年しか経過して
いない。
探査衛星が5年後に地球に帰還したとしても更に500年経過している。
つまりクルーにとっては往復10年でも地球時間では1000年になる。
西暦3376年
この計画に参加したクルーの関係者と家族の全員が、再生医療と遺伝子
操作の恩恵により1000年後も変わらぬ姿で迎えてくれた。
とは言えこの措置は高額であるため、人類の10%しかこの恩恵にを受け
られていなかった。
もし同窓会を開催したなら10人中9人は先立った事実を知るだろう。
そのころの地球人類は30億人、周辺の衛星や惑星のコロニーに住む住人
が1億人を突破していた。
政治、経済の中核は人類連合体として米国西海岸に本拠地を定めていた。
クルーが帰還する15年前に計画の関係者と技術開発チームはシャッダイ
と称するETIからの贈り物(情報)を受けとり
数億テラバイトの情報を記憶する重水素原子メモリー素子と、1ピコ秒で
数億回の演算ができるCPUの試作品を完成させていた。
(1ピコ秒=0.000000000001秒)
そのCPUを多用した計算機を使って
模擬宇宙の開闢から現在までを演算することで、素数の並びと宇宙の創生
にどんな関係にあるのかの疑問を解いてみた。
その結果 原子核内の素粒子の波動と素数の並びを示す関数が完全に符合
する事実が確認されたが、なんとそれは遺伝子のDNA配列の関数と一致
するという新たな謎に直面したのだった。