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地球外知的生命体ETIとの交信

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リーマン予想の証明と浣腸行為とは全く別次元のことである思われる。
しかし ももこ たちが開設したサロン・ド・モナミのコロン洗浄を中心とした深層
心理治療心理治癒プログラムが時間を経るほどに功を奏し、この時代では
統合失調症等の精神疾患の治療として最適であると広く認知されている。
あのダイアナ妃も大腸洗浄の効果に目を付けを美容を名目として採用していた。


21世紀後半になると統合失調症などの精神疾患の治療にコロン洗浄(浣腸)が
効果を示す理由が精神分析学、臨床医学的に検証されていた。
そもそも正常な脳が精神疾患となるのは、ドーパミンなどの神経伝達物質の分泌
バランスが崩れて機能障害を起こす場合が多い。
その治療は長年に渡り抗精神薬が処方されていたが、疾患が完治する前
に脳シナプスを減少させ若年認知症発症を誘発するリスクも少なくなかった。

そこで注目されたのが
ももこ たちが開発した浣腸療法と深層心理治療
だった。
これなら患者は最初は羞恥で嫌がる患者も多いがすぐに慣れ、やがてその療法
を積極的に受けるようになる。そうなると治療は成功したも同然だった。

ではなぜ浣腸療法と深層心理治療は精神疾患の治療に有効なのか?
それは 生後8ヵ月頃から目覚めてくる肛門期での性格形成に関連している。
フロイドは、倹約、頑固、几帳面がセットのように性格傾向に現れることに着目し、
 精神分析学では、ウンチはお金、と例えられていて、
 倹約はケチケチと出し惜しみをすること、頑固は(出すことを)かたくなに拒むこと、
 に相当するので、そういう性格の人は肛門期の排便に何かしらの問題があった。
 つまり、ケチケチした性格や、頑固な性格は、この頃に形成されるわけです。

 逆に、惜しみなくお金を使える人や、おおらかな順応性の持てる人の性格形成
 もこの時期なのです。

 では、几帳面は?と云いますと、これは、肛門後期で中心となる躾け(しつけ)
 の問題だろう、とされています。
 つまり、躾けをしなければ、赤ちゃんは「綺麗にしよう」とは思いませんから、
 やはり教えることによって、几帳面さが身に付くわけです。
 ただ、ほど良くあれば几帳面ですが、程度を過ぎればやはり潔癖症になって、
 のちのち窮屈なことになってしまいます。

精神疾患は
過剰な心的ストレスが引き金となり倹約、頑固、几帳面の3要素のバランスが崩
れた状態を、自らの経験で解決しようとする正常な脳活動の副産物なのである。

そこで、患者を肛門期まで遡らせ適正な深層心理治療を施すことにより副作用
を伴なわない療法として2055年には確立されたのだった。
それはインド医学のアーユルベーダに含まれる浣腸療法による心身の健康法
を更に発展させたもので
体内の毒素を出す浣腸
さらに腸内細菌を整える腸内フローラ菌移植により心身の健康を増進させた。

その頃
人類にとって宇宙創生の謎と密接に関連すると推測される素数の並びの法則の
証明であるリーマン予想の証明も、量子物理大統一論の完成と同様に加熱した。
しかしそれら究極の疑問に取り組んで優秀な学者が次々に精神を疾うのが社会
問題になっていた。
幸いにこの精神疾陥になった患者には、浣腸療法と深層心理治療が有効だった。
しかし精神疾患が完治しても再度リーマン予想の証明に取り組む者はいなかった。

頼りは数学の天才の出現なのだが、我こそはと気楽に挑む数千人もの数学者を
狂わせる魔性の数式は、西暦2175年時点でも解が見出せていなかった。

西暦2275年頃い人類は、冬眠と覚醒を自在に操り、更に万能細胞の各種応用に
よりほぼ不老不死を実現し時間を超越しつつあった。
万能細胞の各種応用には2014年日本の若い女性研究者HOが創り出したという
STAP(スタップ)細胞が貢大きく献していた。
発表当時の2014年は、論文資料不正加工問題もあり社会的問題になり、その
後STAP(スタップ)細胞の存在も否定されたが、彼女の執念の研究により40年
後の西暦2055年に真のSTAP(スタップ)細胞の存在を見事に証明したのだ。
彼女は73才でノーベル賞を受賞するも その全額を科学振興基金に寄付した。


西暦2375年 今や不老不死に近いを能力を獲得した人類にとって寿命の観念は
大幅に拡大している。
すでに太陽系を飛び出し、500光年先の地球型惑星まで探査衛星を送って高度
知的生命体と情報を交換しあう計画が遂行されている最中であった。
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地球の1.1倍ほどの水の惑星には人類が捜し求めた高度知的生命体が・
事前観測により存在しているのは確実視されていた。
そして地球から送った探査衛星を先に検知し挨拶まで送っていたのである。
人類はその地球外知的生命体Extraterrestrial Intelligence(ETI)存在を探査
衛星に搭載した超時空通信装置により50年前にようやく認識した。
超時空通信装置は水素原子サイズの空間に、膨大なエネルギーを閉じ込め
固定したミニブラックホールを内臓し超時空を通じて遠隔リアルタイム通信を
可能とする。
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但しタイムパラドックスが有る為、受信した過去の事象は受信者の未来の
現実として確定されてしまう。
つまり超時空通信を使わない場合、200光年を隔てた通信では、1回の
送受信で400年も要するが、超時空通信ではリアルタイムで通信できる
代償として
その通信距離に応じた未来が固定されてしてしまう通信でもあった。

例えばETIが今日我々の星が消滅したと超時空通信で伝えたとすると
その瞬間に200光年の距離を隔てた地球の未来が確定するのだ。
その結果地球人は200年先の未来にその事象を確認することになる。
またETIが10年後、貴方の地球を支配すると言えば、地球人は210年
先の未来にETIに支配される事実が確定してしまう。

これは量子論と矛盾している様に見えるが、超時空通信を行った回数
だけ平行宇宙パラレルワールドが増えることで問題は容易に解決する。
無茶苦茶な理論に思えるが平行宇宙は無限に存在出来るので自然な
ことなのだ。


それでもその惑星のETIとの交信を親しく交すには、少なくとも20光年の
距離まで探査衛星を接近させる必要がある。

ETIとの交信は、50光年まで探査衛星が接近した所から始まった。
1回目の交信により地球時間では50年の歳月が流れた。
通信担当クルーは冬眠と覚醒により数回の交信を行う計画であるが
1回目交信で友好的挨拶が成立し、2度目の交信によりETIの自己紹介
を受信していた。
ETIは当時の人類よりも遥かに進んだ科学文明を構築しており、人類の
探査衛星の近くに自分たちの通信衛星をランデブーさせてきていた。
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