この先へ時間を遡るブラックホールは当然に存在するはずもなかった。
ももこは2度目ブラックホール突入で、閃いたブラックホールを遣わない時間
旅行を試す事にした。しかし それには相応のリスクが伴うのだ。
閃いた危険な方法とは、パラレルワールドのトンネルから別の宇宙に移り、再び
元の宇宙に戻ることである。
これまでの時空の移動は行き先を定めてパラレルワールドのトンネルだけを使い
行き来するだけだったため、それほどリスクがあるものではなかった。
しかし今度移ろうとしているパラレルワールド(平行宇宙)は現宇宙誕生よりも
以前から存在したであろう別次元の宇宙に行って再び元の宇宙に戻るのである。
その方法は今は解らないが、とにかく試すことにした。
全霊でそれを念じると、瞬く間に現宇宙とは全く異なる高次元の世界へ移った。
いよいよ別のパラレルワールドへの旅立ちである。
高次元の世界を理解するには、ます今より低次元の世界を想像すれば解りやすい。
現宇宙は X Y Zの3次元空間と時間からなりたっている。
では2次元宇宙ではどうだろう?
そこは X Yの平坦な空間に張り付いた写真みたいな世界だ。
そこで生まれた住人は2次元宇宙が常識であり、立体物など想像すらできない。
もしこの世界で立体物の話をしたなら神か悪魔かと恐れられるに違いない。
しかも2次元宇宙のパラレルワールドは数ミリ離れて接していても、誰一人として
それに気付かないし、双方は物理的に影響し合わない。
辞書に書かれた文字は隣り合う別のページであっも関連していないのと同じである。
それでも ここの数学者達は数式のなかで3次元空間を遊び謳歌するかもしれない。
1次元宇宙はどうだろう?
そこはXだけの直線で縦横の概念はない、生まれて死ぬまでが一直線の世界だ。
そこで生まれた住人の自由は進むか止まるかしかない。
では0次元宇宙では?
そこはXの基点はあるけども終点は無い。直線もない。
でもそこで生まれた住人には静かに瞑想する自由はある。
そこは天国と同じかもしれない。
なんといっても心を乱す無駄な雑事がないし、時間だけは無限にあるのだから。
そこで生まれた偉大な空想家が、高次元の世界を予想しその思考だけで別次元
を自由に出入りしたとしよう。
すると1次元から3次元までの住人は何も無い所、或いは何も無い空間に突然
になにかが出現しては、すぐに消える幽霊を見たと腰を抜かすだろう。
3次元の科学者はそれを究明しその性質から量子論の体系作り上げ、突然になに
かが出現しては、消えるその不可解な現象を不確定性原理で振舞う粒子であると
呼ぶかもしれない。
まさにそれらの現象を起こす者の正体こそ素粒子であると妄想を膨らませるはずだ。
物理学において素粒子(そりゅうし, elementary particle)とは、物質を
構成する最小の単位のことである。基本粒子とほぼ同義語である。
素粒子は大きく二種類に分類され、物質を構成する粒子をフェルミ粒子、
力を媒介する粒子をボース粒子と呼ぶ。
物質を構成するフェルミ粒子は更に、クォークとレプトンに分類される。
なかでも有名ものが
光子(フォトン) - 電磁相互作用を媒介する。電磁波であるガンマ線のγで表す。
ウィークボソン - 弱い相互作用を媒介する。質量を持つ。
Wボソン - 電荷±1をもつ。W+, W−で表され、互いに反粒子の関係にある。
Zボソン - 電荷をもたない。Z0と書かれることもある。
グルーオン - 強い相互作用を媒介する。カラーSU(3)の下で八種類存在する。
重力子 - 重力を媒介する。(未発見)。
ヒッグス粒子 - 素粒子に質量を与える。(2012.12ヒッグス場を証明する粒子発見)
そのように自らを科学者と自負する妄想家達は、高エネルギー場を巨大加速器で予言
した未知の素粒子を創り出しては、自己満足に暫しひたれるだろう。
しかし結局は4000年前から人類がかかえている疑問、存在とはなにか?
実在は在るのか無いのか?在ることが無いことなのか?いや無いことが在る
ことなのか?
結局は3次元空間に縛られている人類の疑問はこうして永遠に続くことだろう。
-----------------------------------
ももこは人類の永遠の疑問を完全に解くべく多次元宇宙へ進入した。
ももこは2度目ブラックホール突入で、閃いたブラックホールを遣わない時間
旅行を試す事にした。しかし それには相応のリスクが伴うのだ。
閃いた危険な方法とは、パラレルワールドのトンネルから別の宇宙に移り、再び
元の宇宙に戻ることである。
これまでの時空の移動は行き先を定めてパラレルワールドのトンネルだけを使い
行き来するだけだったため、それほどリスクがあるものではなかった。
しかし今度移ろうとしているパラレルワールド(平行宇宙)は現宇宙誕生よりも
以前から存在したであろう別次元の宇宙に行って再び元の宇宙に戻るのである。
その方法は今は解らないが、とにかく試すことにした。
全霊でそれを念じると、瞬く間に現宇宙とは全く異なる高次元の世界へ移った。
いよいよ別のパラレルワールドへの旅立ちである。
高次元の世界を理解するには、ます今より低次元の世界を想像すれば解りやすい。
現宇宙は X Y Zの3次元空間と時間からなりたっている。
では2次元宇宙ではどうだろう?
そこは X Yの平坦な空間に張り付いた写真みたいな世界だ。
そこで生まれた住人は2次元宇宙が常識であり、立体物など想像すらできない。
もしこの世界で立体物の話をしたなら神か悪魔かと恐れられるに違いない。
しかも2次元宇宙のパラレルワールドは数ミリ離れて接していても、誰一人として
それに気付かないし、双方は物理的に影響し合わない。
辞書に書かれた文字は隣り合う別のページであっも関連していないのと同じである。
それでも ここの数学者達は数式のなかで3次元空間を遊び謳歌するかもしれない。
1次元宇宙はどうだろう?
そこはXだけの直線で縦横の概念はない、生まれて死ぬまでが一直線の世界だ。
そこで生まれた住人の自由は進むか止まるかしかない。
では0次元宇宙では?
そこはXの基点はあるけども終点は無い。直線もない。
でもそこで生まれた住人には静かに瞑想する自由はある。
そこは天国と同じかもしれない。
なんといっても心を乱す無駄な雑事がないし、時間だけは無限にあるのだから。
そこで生まれた偉大な空想家が、高次元の世界を予想しその思考だけで別次元
を自由に出入りしたとしよう。
すると1次元から3次元までの住人は何も無い所、或いは何も無い空間に突然
になにかが出現しては、すぐに消える幽霊を見たと腰を抜かすだろう。
3次元の科学者はそれを究明しその性質から量子論の体系作り上げ、突然になに
かが出現しては、消えるその不可解な現象を不確定性原理で振舞う粒子であると
呼ぶかもしれない。
まさにそれらの現象を起こす者の正体こそ素粒子であると妄想を膨らませるはずだ。
物理学において素粒子(そりゅうし, elementary particle)とは、物質を
構成する最小の単位のことである。基本粒子とほぼ同義語である。
素粒子は大きく二種類に分類され、物質を構成する粒子をフェルミ粒子、
力を媒介する粒子をボース粒子と呼ぶ。
物質を構成するフェルミ粒子は更に、クォークとレプトンに分類される。
なかでも有名ものが
光子(フォトン) - 電磁相互作用を媒介する。電磁波であるガンマ線のγで表す。
ウィークボソン - 弱い相互作用を媒介する。質量を持つ。
Wボソン - 電荷±1をもつ。W+, W−で表され、互いに反粒子の関係にある。
Zボソン - 電荷をもたない。Z0と書かれることもある。
グルーオン - 強い相互作用を媒介する。カラーSU(3)の下で八種類存在する。
重力子 - 重力を媒介する。(未発見)。
ヒッグス粒子 - 素粒子に質量を与える。(2012.12ヒッグス場を証明する粒子発見)
そのように自らを科学者と自負する妄想家達は、高エネルギー場を巨大加速器で予言
した未知の素粒子を創り出しては、自己満足に暫しひたれるだろう。
しかし結局は4000年前から人類がかかえている疑問、存在とはなにか?
実在は在るのか無いのか?在ることが無いことなのか?いや無いことが在る
ことなのか?
結局は3次元空間に縛られている人類の疑問はこうして永遠に続くことだろう。
-----------------------------------
ももこは人類の永遠の疑問を完全に解くべく多次元宇宙へ進入した。